鹿児島大学名誉教授・川平医師が発案された促通反復療法のリハビリ手法です。
NHKスペシャルでも奇跡のリハビリとして取り上げられたので、ご存じの方も多いと思います。
NHKスペシャルの番組内でも、四年間動かなかった指で輪っかの形にできたかたが紹介されていました。

近年の研究で、死んだ脳細胞の周りの脳細胞が代わりに働いて、新たな神経回路がつながることが実証されています。
失った脳細胞は生き返りませんが、周りの脳細胞がそのサポート、代わりに働くようになるわけです(脳の可塑性)。
動かなくなった指を動かすためには、その代わりの新しい神経回路をつなげる必要があり、川平法はそれに集中したリハビリです。

刺激を与えながら(促通)、同じ動きを100回200回、時には1000回と繰り返すこと(反復)で、脳と身体の神経回路をつなげます。
数々の奇跡が起こった話は、NHKスペシャルの中だけではありません。
当センターでも、改善を実感しています。
反対に、何年もかかって反応がないかたが、8年後に動くようになった例もあるそうです。

2015年脳卒中ガイドラインで、いろんな手法の中から、手技リハビリとして川平法が唯一、効果があると認められました。

川平法は、運動障害(身体の機能)のためのリハビリですが、運動障害が改善されると、感覚障害(しびれなど)や認知障害(学習)などの機能も改善されると報告されています。
当センターでは、川平法を中心としたリハビリを行います。
スタッフは全員が川平先生の研修を受講、ならびに熟練した講師のかたにお越しいただいて実技研修を重ねています。